2015年10月14日水曜日

作家さんが来館されました。

10月11日(日)、企画展「前田青邨と彼を取り巻く画家たち」で作品展示中の、大三島出身の
作家:酒井克典さんが来館されました。

酒井さんは、第6回前田青邨記念大賞を受賞されました。
大三島美術館は現代日本画の美術館で、明治維新から続く近代日本画の流れの中に大三島美術館のコレクションも位置するわけです。
その流れの中に素晴らしい作家はたくさん いらっしゃるわけですが、今回の酒井さんの受賞を
きっかけに、前田青邨を中心に取り上げることにしました。
大三島美術館には「田渕俊夫記念展示室」がありますが、田渕俊夫さんの先生が平山郁夫さん、
平山郁夫さんの先生が前田青邨です。

繋がっているのです!!

今回の企画展を実施するきっかけであり、地元出身の日本画作家でもある酒井さんの作品を
小展示室で展示しております。
酒井さんの受賞作品を見たい、というご要望も多かったため、中津川市からお借りしてきました。

 
「弥生の頃」
 
実際は もっと明るい色です。ぜひ、本当の色を体験しにお越しください。
 
 
酒井さんの来館に合わせて、いろいろな方が来られました。
小学校の同級生と先生が一番最初に来てくださいました。
 

 
 
一番右端が酒井さん。みなさん、とっても楽しそうに受賞作品の前で いろいろな話をしておられました。
この後も、たくさんの方が訪れてくださいました。また、企画展が始まって1週間ですが、
10月11日までの間にも、酒井さんを知る大勢の方々が訪れてくださいました。
ものすごく久し振りに大三島美術館を訪れた、という島の方も何人もいらっしゃいました。
皆様、本当にありがとうございます。
 
酒井さんの作品を展示することを後押ししてくださった皆さん、島の方々と美術館を繋ぐ機会をいただけたことを とても感謝しております。
 
島にたくさんあるミュージアムですが、絵画や立体作品などを展示できるのは大三島美術館
だけ。(村上三島記念館は書道のミュージアムです)。
ジャンルに関わらず、大三島出身のアーティスト作品を、これからも展示していければ素晴らしいと
強く思った一日でした。
 
企画展は11月29日まで。まだまだ余裕があります。
皆さま、芸術の秋、ふらっと大三島美術館までお立ち寄りください。
 
学芸員 いなば